WindowsパソコンでiPhone画面の動画を録画保存する方法を調べました。

「Windows iPhone　録画」「Windows iPhone　画面表示」などと調べてみると分かるのが、 「有料ミラーリングソフトのステマ記事」や「もう使えないソフトを解説する古い記事」が出てきて翻弄されます。 使えると思ってダウンロードするとトライアル期間があり、「無料期間が終わったら、製品版を購入して下さい」みたいなものがあって、ガッカリさせられます。

macPCであれば、iPhoneを接続してQuickTimeを起動するだけで画面を動画保存することが出来るのですが、WindowsPCは一苦労です。

動作環境

• Windows10
• iPhone ios10.1.1

2016年11月時点では、Windows、ios ともに最新の状態で検証したいと思います。

検討したiPhoneのミラーリングソフト

PCへiPhone画面をリアルタイム表示させることをミラーリングと言います。

• LonelyScreen/ 無料(ios9以降では録画機能は使用不可。)
• Reflector 2/ $14.99(約1,700円)→料金ページ
• iPhone/iPad録画究極/ 4690円 →料金ページ
• AirServer/ 1,800円→料金ページ

結論から言うと、無料ミラーリングソフトを使いたいなら、LonelyScreenの一択。Reflector 2、iPhone/iPad録画究極、AirServerは有料で、すべて7日間の無料トライアルがあります。

LonelyScreen

LonelyScreenのインストール手順と使い方について見てみます。

まず、LonelyScreenのダウンロードページを開きます。 青い【Download for Windows】のボタンをクリックします。

【lonelyscreen-win-installer.exe】というインストールファイルがダウンロード出来るので、ダブルクリックしインストーラーを起動します。

【Install】をクリック。

インストール先を指定して(デフォルトで問題なし)、Next >】で完了です。

lonelyscreenが起動すると、初期画面は注意書きが書いてあります。

【Fix it(administrator)】(翻訳:管理者として修正する)をクリックすることで、このアプリにWindowsファイアーウォール経由の通信を許可します。

上記の画面になったら、iPhoneの画面下から上にスワイプし、メニューを出します。

Wi-Fiを有効化し、AirPlayミラーリングをタップ。すると、項目に【lonelyscreen】が表示されているので、タップします。 パソコン画面に戻り、lonelyscreenを見てみると、ミラーリングが開始されていると思います。されていない場合には、右下の v の矢印をクリックしてみましょう。

※赤い丸ボタンをクリックすると、キャプチャ・録画まで出来たみたいですが、ios9以降ではセキュリティーレベルが上がり、画面録画機能は使用不可となっています。 そこで、デスクトップのキャプチャ・録画ソフトが必要になります。 iPhoneミラーリングソフトとデスクトップキャプチャソフトの組み合わせで、iPhone画面を無料で録画保存できる環境を作っていきます。

検討したデスクトップのキャプチャ・録画ソフト

PCデスクトップ画面の動画を取り込み保存することをビデオキャプチャーと言います。 導入の手順が少なく、使いやすさを重視した無料キャプチャソフトを選抜。

• Bandicam 無料版/ 無料(録画時間10分まで、録画映像にロゴが入る。)
• Bandicam 製品版/ 4,320円 →公式ページ
• アマレココ →ダウンロードページ
• ロイロゲームレコーダー →ダウンロードページ
• Game DVR(Windows10に標準装備、アプリXboxの中のゲーム録画)
• AG-デスクトップレコーダー →ダウンロードページ

上記ソフトを表にしてまとめるとこんな感じ↓です。（Ｄ～Ｓ評価）

	取っ付きやすさ※1	使い慣れた後の 使い易さ	キャプチャ機能※2	PC内蔵コーデックの 使用可否※3	DirectX※4	録画中の 軽さ※5	ソフト自体の 軽さ
Bandicam	Ｓ	Ｓ	Ｓ	○	○	Ａ（Ｓ）	Ｓ
ロイロゲームレコーダー	Ｓ	Ｓ	Ｅ	✕（MJPEGのみ）	○	Ａ	Ｓ
ShadowPlay	Ｂ	Ｓ	Ａ	✕（H.264のみ）	○	Ｓ	Ｓ
Game DVR	Ａ	Ａ	Ｄ	✕（H.264のみ）	○	Ａ（Ｓ）	Ｓ
アマレココ	Ｃ	Ａ	Ｃ	○	✕	Ａ	Ｓ
アマレコTV	Ｄ	Ａ	Ｂ	○	✕	Ａ	Ｓ
AG-デスクトップレコーダー	Ｃ	Ｂ	Ｄ	○	✕	Ａ（Ｓ）	Ｓ
CamStudio	Ｂ	Ａ	Ａ	○	✕	Ａ	Ｃ
カハマルカの瞳	Ｃ	Ｂ	Ｅ	○	✕	Ａ	Ｓ

• 「金払っても良いから多機能で使い易いのが良い！」って人は「Bandicam」
• 「無料で取っ付き易いのが良い！」って人は「アマレココ」か「ロイロゲームレコーダー」
• 「NVIDIA製のNVENCが使えるグラボを使ってる！」って人は「ShadowPlay」
• 「無料で動作が軽いのが良い！」って人は「AG-デスクトップレコーダー」
• 「Windows10だよ！最新PCだよ！」って人は「Game DVR」
• 「無料で高機能なのが良い！動作が重くなるのは気にしない！」って人は「CamStudio」
• 「ビデオキャプチャがしたい！高機能が良い！」って人は「アマレコTV」

情報源: 動画初心者におすすめなデスクトップキャプチャーソフト9選【録画ソフト】

私は、導入の手順が少なく、使いやすさを重視して、Bandicamを導入しました。
すべて無料ソフトなのでどれを使ってもいいと思います。
ただ、lonelyscreenでiPhoneをミラーリングする場合、ウィンドウごとの録画では余白ができて切り取るのも面倒なので、範囲・領域指定して録画できるBandicam、アマレココ、AG-デスクトップレコーダーあたりが良いと思います。

Bandicam

1. 公式ページから本体ファイルをダウンロードする
2. ファイルを起動する
3. 「日本語」を選択
4. あとは基本的にウィザードの指示に従って「次へ」「次へ」って押していくだけです。
5. 最後に「完了」を押す

以上でインストール完了です。

左から2番めの【画面録画モード-デスクトップおよびウェブ動画のキャプチャー】をクリック。
範囲・領域指定の枠が表示されるので、枠を拡大/縮小したり、ドラッグして移動させて【REC】で録画・キャプチャーが開始されます。

ミラーリングソフトとキャプチャソフトを組み合わせる

lonelyscreenとbandicamを組み合わせて、iPhoneの画面をWidowsデスクトップへミラーリングし、デスクトップキャプチャーで保存します。

1. lonelyscreenを起動。
2. iPhoneを下から上にスワイプし、Wi-Fiを有効化。AirPlayミラーリングの項目、lonelyscreenをタップ。
3. bandicamを起動。
4. 画面録画モードをクリック。
5. lonelyscreen内に映されるiPhone画面を、bandicamの領域指定でピッタリ囲みます。
6. 【REC】で録画。

つまり、上記のような状態で、キャプチャーの準備が出来ました。
録画してみると、このように動画が保存できました。※その後、bandicam製品版を購入したので、ロゴは入っていません。